タバコの危険性

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喫煙者が吸う煙を主流煙、タバコの先から立ち上る煙を副流煙、喫煙者が吐き出す煙を呼出煙と呼び、また煙の成分には約4000種類の化学物質が含まれます。200種類以上の成分が人体にとって有害とされ、そのうち約40種類は肺がん、心筋梗塞、気管支喘息、急性肺炎などを発症する原因と考えられています。

禁煙できない理由

タバコを長期間にわたり愛用していた場合には習慣性により心理的依存、ニコチンによる身体的依存により、禁煙の成功率は低いといわれています。

タバコ業界は長期間に渡りタバコには依存性がないと主張していましたが、コカ、モルヒネなどと同じように、動物実験などによって強い依存性が確認されています。

特にニコチンによる身体的依存は近年、ニコチン依存症(Nicotine Dependence)と呼ばれ、精神疾患の1つとして認識されています。「止める」という意志だけでは難しい喫煙者には、医療機関での適切な治療、禁煙補助医薬品などを利用して、禁煙を目指す取り組みが実施されています。

三大有害物質について

タール(Tar)

喫煙時の有機物の燃焼によって、発がん性物質と考えられているベンツピレンなど数種の有害物質を含むタールを吸い込むことになりますが、たばこに含まれるベンツピレンのみではコールタールの数万分の1程度の量しか含まれておらず、がんが発症する直接的な原因にならないと考えられています。

喫煙時にタール、ニコチンなどと一緒に取り込まれる酸化力が強いヒドロキシルラジカルを生成しやすい過酸化水素水、また人体が持つ免疫機能により、肺胞壁に付着したタールに活性酸素を吹きかけ、肺の細胞を破壊することで破壊された細胞ががん細胞に変異することがあります。

がん以外にも気管支喘息、自然気胸、睡眠呼吸障害などの呼吸器系疾患を併発すると考えられています。

ニコチン(Nicotine)

ニコチンの名前は1559年にフランスにタバコを持ち帰ったリスボン駐在のフランス人大使のジャン・ニコに由来します。16世紀当時は、現在のような喫煙用の嗜好品としてではなく偏頭痛、皮膚病に効果がある薬草として研究、利用されました。

乾燥させた葉を喫煙用に利用しますが、煎汁は殺虫剤として利用するなど毒性が強く幼児では10gから20g、成人では40gから60g程度で死に至ることから毒物および劇物取締法により毒物として指定されています。

しかし、20歳以上であれば店舗、自動販売機などで容易に購入することができるため高齢者、幼児などによる誤飲が原因によって急性ニコチン中毒を引き起こす危険があるため、取り扱いには注意が必要です。

近年の研究によりニコチンに含まれる成分、性質を利用した精神疾患治療薬、鎮痛薬などへの利用が期待されています。

一酸化炭素(Carbon Monoxide)

無味、無臭、無色の気体で、木炭など炭素を含む物質の不完全燃焼により発生します。生活環境化では自動車の排気ガス、火災、タバコなどが主な発生源と考えられています。

ヘモグロビンとの親和性は酸素の240倍になり、体内に取り込まれると血球中のヘモグロビンと結合するため、ヘモグロビンの酸素運搬機能を阻害するため酸素欠乏になるため頭痛、めまい、意識障害などをを引き起こし最悪の場合、死に至ります。

冬期はストーブ、湯沸かし器などの暖房器具の使用が増加することから一酸化炭素中毒事故の発生率が高く、2007年3月13日、経済産業省は1986年から2006年までの21年間に239件の死亡事故が発生し、総計で355人が死亡したとする集計を発表しました。

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