コラム

神社は強力なパワースポット

「なんだか最近ついてないな……」
「物事が思うようにいかない」
「悪い事ばかり起きているような気がする」

そんなとき、パワースポットである「神社」を訪れてみるのはいかがでしょう? 神社は神様がいらっしゃる場所。日本でははるか昔から、自然の中に神様が宿ると考えました。ずっと昔から、何代にも渡って神様に祈りを捧げ、神と人の為の場が作られてきました。

神社の境内に足を踏み入れると、厳かで浄化された空間である事をすぐに感じ取れるはずです。

正しい方法で参拝すれば、神様は快く迎えてくださいます。

マイナスに傾いた心のバランスを取り戻し、更にプラスの側に心を向けて貰える事でしょう。

ここでは、本格的な神社の参拝方法などについて一緒に学んでいきましょう。

そもそも神社って?

神社とは、主に日本の神々に対して、人が信仰心や信頼心を表現する、公共的施設です。

寺院は仏像(仏様)を信仰するインド生まれの仏教の宗教施設ですが、神社は日本の神々を信仰する日本生まれの神道の宗教施設です。

神社とお寺の違い

「どっちがどっちかわからないよ!」と云う時の違いについてピックアップすると、

  • 鳥居があるのが神社
  • お香や煙の匂いがしないのが神社
  • 称号が「神宮・神社・宮・社」とされていれば神社
  • 基本的に拝観料を取らないのが神社

この点から見ていくと簡単にわかると思います。

正しいお参り方法 参拝の前に

まず、参拝に行く神社の神様のお名前と、ご神徳を確認します。

神様がどんな方なのか判らずにお参りに出かけるのは礼に欠けます。メジャーな神社であれば簡単にインターネットで調べることも可能ですが、判らなければ、神社の入口に掲示板などがあるので、そこで確認しましょう。

神社に詣でるときの服装は実は大切です。カジュアルな服装で赴く場所ではありません。

また、旅行のついでに神社に参る、というのも「ついでまいり」といって、神様に失礼にあたります。

目上の方に改まってお願いごとがあって会いに行く時の服装を基準として考えるとよいでしょう。

特に、正式(昇殿)参拝では、服装がとても大切です。かつては、紋付羽織袴姿と決まっていましたが、現在は紺か黒のスーツに白いワイシャツと無地のネクタイ、女性もスーツに襟のついた白いシャツとパンプスが基本です。パンツスーツは正装ではありません。

清潔なハンカチを二枚持って行き、ひとつは普通に使うもの、もう一つは手水舎で手と口を清めた時に拭き清めるのに使います。

もしも旅行中に神社を素通りするのが残念なときには、「旅の途中ですので、このような服装で失礼致します」とお詫びの言葉をひとこと添えてお参りしましょう。

正しいお参り方法 鳥居〜手水舎でのお清め

鳥居は神域と俗界を分ける門にあたります。基本的には鳥居の手前で自動車や自転車からは降りてください。

帽子を脱ぎ、服装を正して、「これからお参りさせていただきます」という気持ちで、30〜60度くらいの角度で一礼します。これを一揖(いちゆう)といいます。それから鳥居をくぐります。一の鳥居、二の鳥居というように神社に鳥居が複数ある場合、それぞれの鳥居の前で一礼を繰返してください。

境内に入ったら、参道の中央は神様の通る道なので歩くのを避け、左側を歩きます。

参拝前には手水舎でお清めをしましょう。

手水舎は進行方向右側にある事が多いので注意してみてみましょう。一説には手水舎の水は「竜の口」から出ていることがあります。この龍は「青龍」と呼び、古代中国の陰陽五行説で「東の守り神」「水神」とされていて、それにあやかって手水舎は東におかれ、龍の口から水が出ているとされます。神社の多くは南を向いているため、手水舎は東――進行方向の右側にある事が多いのです。

  1. まず右手で柄杓を取り、水を汲みます。水を左手にかけて浄めます。
  2. 次に左手に柄杓を持ち替えて水を汲み、右手を清めます。
  3. 再び柄杓を右手に持ち替えて。左の手のひらに水を受け、口を濯ぎます。
  4. 最後に柄杓を縦にして余った水で柄の部分を洗い、柄杓を元の位置に戻します。

正しいお参り方法 拝殿

拝殿の前では、帽子は勿論の事、コートも脱いで、背筋をすっと伸ばし、まっすぐに立ちます。

  1. 45度位のやや深いお辞儀をします。
  2. 自分の気持ちに見合った額のお賽銭を静かに入れます。
  3. 鈴をしっかり鳴らします。これは邪気を払い、神様に自分が来たことをお知らせする為に行います。
  4. 「二礼二拍手一礼」をします。
    1. 神前に向かって、二回、腰を90度に折り、お辞儀をします(二礼)
    2. 次に、胸の前で手を合わせ、二回、柏手を打ちます(二拍手)
      大きなしっかりした音がなるように打ちましょう。
    3. 胸の高さで合掌して祈願します。
    4. 最後にもう一度、腰を90度に折り、お辞儀をして(一礼)退きます。
    なお、伊勢神宮は「八度礼八開手」、出雲大社では「二礼四拍手一礼」と作法が違うので、参拝する前に、先に確認してからお参りをしましょう。
  5. 最後に、鳥居を出てから振り返り、一礼しておしまいです。

祈りの言葉を声に出してお伝えする

丁寧にお祈りするときは、小さく声に出してお伝えするとより良いとされています。

祈るときには、合掌します。

まず、「払い給へ、清め給へ」と三唱します。次に、神社に祀られている神様の正式な名前と「守り給へ、幸(さき)はえ給へ」と三回唱えてください。これは略式の祝詞で、これ自体が大きな祈りとなっています。御祭神の正式なお名前は、神社入口付近にある「由緒書」で確認しましょう。

その後、「○○県○○市○○町○○番地○○に住んでおります、(元号で)××年×月×日産まれの○○○○と申します」と自分の住所と誕生日と名前と伝えます。

産土神社であれば、ここで個人的なお願いごとをしても構いませんが、特別な神社でお願いごとをするときには、「日本国家と国民が平和で繁栄しますように」と祈ってから、個人的な祈願をします。

祈りというものは、声に出す事でより強く神様に伝わります。これを言霊思想といいます。

ただし、周りの迷惑にならないように、自分だけに聞こえる声で伝えるのが正式な作法となっております。

神様に喜んでもらえるものって?

お賽銭は少し奮発しておさめましょう。

お賽銭は神様への感謝を込めるもの。お金の金額の語呂合わせは神様には通じませんし、金額が多ければ願い事が叶いやすいということもありません。

お賽銭は賽錢箱に投げ入れるのは避けましょう。お賽銭は神様へ捧げる感謝の心です。初詣など、人の多いときには難しい事も多いですが、できればぽち袋に入れて、そっと滑りこませるように入れるようにしましょう。

また、神様はそれぞれ好物をお持ちですが、オールマイティーな手土産は御神酒(清酒)です。大きなお願いをする時は、是非御神酒を神様への手土産にしてください。「奉納酒」「奉納」「御神前」などの文言の後に自分の名前を書いたのし紙を付けて、社務所に持っていきます。

特別な祈願をしたいなら「正式(昇殿)参拝」がおススメ

正式(昇殿)参拝とは、祈願者が拝殿に上がって参拝することです。

神職に願い事の祝詞をあげてもらう事を、「御祈願」「御祈祷」と呼びます。

社務所に行き、神社の所定の用紙に住所・氏名・祈願内容などを書き、金封包みや熨斗袋に入れた初穂料(玉串料)を納めます。これは神様にお供えする金品のことです。全国の神社の平均だと、五千円以上である事が多いようです。

神職の案内に従って昇殿したら、「修祓の儀(しゅばつのぎ)」が行われます。

参列者の心身についた罪や穢れを祓う行事です。

まず斎主(祭儀を司る神職)が「祓詞(はらえことば)」を奏上します。立ち上がるか座ったままかは神社によりますが、頭を深く下げてください。祓詞が終わったら、姿勢を戻します。

次に、斎主が神前に向かって大麻(おおぬさ: 榊や白木に紙垂れをつけたもの)でお祓いをします。この時も、参拝者は頭を下げます。

祓いの際には、大麻に加えて塩湯(えんとう: 塩を湯で溶かしたもの。海水に身を浸す禊に由来します)、地鎮祭では切幣(きりぬさ:紙や布を細かく切ったもの)や人形(ひとがた)、米なども使用する場合があります。

「修祓の儀」が終わると、斎主は神前に進み一拝、参列者もそれに合わせて一礼します。

そこで、神饌(しんせん:神様の召し上がりもの)を斎主が神様におすすめする献饌(けんせん)が行われます。

備えられるものは米や酒、海の幸や山の幸、塩や水、また、受付で納めた玉串料が備えられる場合もあります。さらに、神饌があらかじめ備えられている場合もあります。

変わったところでは、靖国神社では日本酒の他にビールなどが備えられています。

それから祝詞が奏上されます。参列者の願い事を斎主が神様に伝えてくれます。この時、参列者自身も微音で願い事を言うようにしましょう。

「○○神社の大神様(または、御祭神の名前)、『守り給へ、幸(さき)はへ給へ(これを三回繰り返す)』○○市○○町○○番地○○に住んでおります、○○○○と申します」と名乗ります。

祝詞奏上の間は、願い事の成就を一心に念じます。

祝詞奏上が終わると、次は玉串拝礼です。玉串を捧げることは神に敬意を表し、且つ神威を受けるために祈念を込めて捧げるものとされています。参拝者の代表が行います。

玉串拝礼の手順

  • 祭壇の前に進み、神前に一礼し、神職に一礼します。
  • 神職から玉串を胸の高さで受け取ります。このとき玉串の根元を右手で上から持ち、先の方を左手で下から支えるようにします。
  • 祭壇前にある玉串案の前に進み、一礼をします。
  • 玉串を右回りに90度囘します。
  • 左手を玉串の根元に下げて両手で持ち、祈念を込めます。
  • 右手を玉串の途中まで上げ、そのまま玉串を右に回します。
  • 玉串を180度回して、根元を神前に向けて案の上に置きます。
  • 正面を向いたまま少し下がって、二礼・二拍手・一礼します。
  • 再び神職に向かって一礼し、下がります。

(因みにこれは一例です。神社によっては作法も違います。式ではそれぞれ神職から指示があるはずなので、それに従って行えば大丈夫です)

玉串を捧げて拝礼を済ませると、次は、神様に捧げた神饌が下げられます。これを「撤饌(てっせん)」と呼びます。例大祭などでは撤饌の前に巫女による舞が披露されることもあります。なお、撤饌が省略される場合もあります。

その後、斎主が一拝しますので、参列者も合わせて一礼します。

最後に、神前から下げた御神酒や神饌を斎主はじめ参列者が飲食し、神様の力をいただく「直会(なおらい)」を行います。

直会は、お祭りに際して事前に行った潔斎を解いて通常の生活に戻るために行うという説があります。

一般的な昇殿参拝の場合は拝殿を退出する際に御神酒をいただく形に簡略されている事もあります。

最後に、御札・お守りに加えて、撤下品(神様に供えられた品々を下ろしたもの)を頂き、正式(昇殿)参拝が終了します。

難しく思われるかもしれませんが、偉い人を招いた時をイメージすると少しわかりやすいかもしれません。

身なりを綺麗にして(修祓)、食べ物でおもてなしをして(献饌)、話を聞いて貰い(祝詞)、誠意を示し(玉串)、お帰り頂いた後に緊張をほぐす(直会)という流れになります。

産土神(うぶすながみ・うぶしなのかみ・うぶのかみ)

神道の考え方では、私たちには、生まれる前から死んだ後まで、誰にだって産土神がついていてくださるとされています。

産土神は生まれた土地の神様のことで、別の土地に移住しても一生を通じて守護してくれると信じられています。

産土信仰の強かった昔の人々は、一日のはじめに産土神に手を合わせ、頻繁に産土神社を詣でていました。

産土神は、私たちのどんな話にも耳を傾けてくださいます。友達や肉親に言えないような事でも、神様は親身になって聞いてくださいます。そして、お参りをすればするほど、縁が深くなり、大きな力になってくれます。いざという時に最も頼りになる神様、それが産土神様なのです。

産土神社の探し方

一般的には、お宮参りや七五三で詣でた神社が産土神社である事が多いとされていますが、もっと厳密に探すと、住所の地名の区域にある神社を探すことから始まります。重要なのは単純な距離ではないというのがポイントです。

現在は昔の地名が変更されている事が多く、古い地図や地元の図書館の郷土資料室などにあるその土地の歴史などを手がかりに区域を探す事になるでしょう。

それでも分からなければ、自分で調べた事を元に、各都道府県の神社庁に問い合わせてみると教えて頂けることでしょう。

産土神社が遠い場合

自宅や勤務先などの、近くの神社をお借りして、そこから自分の産土神を礼拝する方法もあります。帰省した折りなどに、改めて本来の産土神社へ詣でて、お礼と感謝の言葉を述べましょう。

お参りするのなら旧暦の1日と15日がオススメ

毎日お参りすればもちろん最良ですが、なかなか忙しくてお参りに行けない人も多いのではないでしょうか。それでも、最低でも月に2、3回は参拝したい所です。「思い立ったが吉日」と言うとおり、いつ行ってもいいのですが、お勧めなのは旧暦の1日。「お朔日参り(おついたちまいり)」といい、太陰暦での新月の日にあたります。この一ヶ月を無事に過ごせたお礼と感謝、そして新しい月の無事と繁栄を祈念する、リセット・リスタートの日となります。

そして、満月となる旧暦の15日。新月と満月は、神様の力が高まり、願望が成就しやすい、パワーの強い日だと言われています。最近の手帳やカレンダーアプリでは月の運行の状況や旧暦の何日かが書かれているものもあるので、そういったものを利用するとわかりやすいですね。

勿論、太陽暦の1日と15日でも大丈夫です。大事なのは「お参りをする事で、産土神様との縁を深くし、体と魂を清め、願いや誓いを新たにする」という気持ちが重要なのです。

産土神様は、あなたを他の神様ともつないでくださいます

産土神様のように、身近な神様から、すべての神社の中心的存在である伊勢神宮の主祭神である天照大御神まで、日本には多くの神様がいらっしゃいます。

そして、すべての神様たちがつながりをお持ちなのです。

あなたがもし別の神社へ参拝する事が決まったなら、産土神社の神様に「今度、○○神社に参拝いたします」と一言伝えておきましょう。すると、産土神様がその神社の神様に「私の氏子がおまいりしますので、よろしくお願いします」と、事前に伝えてくださいます。

産土神様のおかげで、参拝する前からその神様とつながりを持つことができるのです。そして、参拝するときには「あなたのことは産土神から聞いておりますよ」と快く歓迎していただけます。

神様にはそれぞれ得意分野があります

具合が悪いときに、私たちは病院に行きますね。ただの風邪かな? というときはかかりつけのお医者さんに行きますよね。ですが、骨を折ったなら整形外科に行きますし、虫歯であれば歯医者に行くでしょう。神社もまた同じです。神様にはそれぞれ得意分野があります。

「この願いを絶対にかなえたい」
「この悩みを是非解決したい」

というような強い願い事があるときは、その分野を得意とする神様のいらっしゃる神社に参拝すると良いでしょう。

参考: お悩み別神社リスト

いざというときこそ総鎮守の神社や一宮神社の出番です

日常の願い事は産土神社の神様が一心に引き受けてくださいます。しかしながら、人生には大きな試練が起きることがあります。人生の大きな岐路にさしかかる事などがそれです。

「会社を辞めて独立しようかと思っている」
「離婚を考えているが、生活が不安」
「家族が大きな病気にかかってしまった」

……などなど、深刻な悩みが生じた時には、産土神社だけでなく、より大きな御神徳をもつ神様に参拝するとよいとされています。

例えば東京都内に住んでいたら、東京の総鎮守である神田神社を参拝し、さらなるご加護を頂きたいときには、関東総鎮守の箱根神社に参拝することをおすすめします。

また、全国の一宮神社はその地域においてもっとも格式の高い神社です。

二宮はその地域で二番目に格式の高い神社、三宮は三番目に高い神社です。

格式が高いから良いと一概には言い切れるものではありません。神社を訪ねた時に、自分に合うかどうかを感じられるかどうかが大切なのです。

一宮神社であっても、自分との相性の良さを感じられなければ、お参りもおろそかになってしまうもの。二宮、三宮の神社も訪れてみて、一番自分に合う神社に参拝するのがよいでしょう。

大きなお願いごとはひとりだけで行うのではなく、多くの人がひとつのことを祈れば、より大きな念となって神様に伝わります。

家の事を願うときは家族揃って参拝し、会社の繁栄を願うならば社員全員が揃って参拝すると、より願い事が叶いやすくなることでしょう。

神社の一番のお祭「例大祭」には、神様から一年で一番のパワーをいただけます

神社のお祭の中で、一番大きなお祭りが「例大祭(例祭)」です。昔は「大祭り」「御祭り(おんまつり)」と呼ばれていました。

例大祭の開催日は、各神社でまちまちです。人物神を祀る神社では、その人物の誕生日や命日を例大祭としている所も多いようです。また、春祭りや秋祭りをもって例大祭としている神社も少なくありません。

例大祭のときには、その神社の神様から一年で一番強いパワーがいただける日です。事前にホームページや神社に参拝して調べて、是非立ち寄ってみましょう。

おまいりは午前中がおススメ

伊勢神宮や一宮、二宮、三宮などで特別な祈りを捧げるときは、午前中がおすすめ。遅くとも、午後四時頃までには参拝を終えるようにしましょう。

例外として、産土神社は、参拝時間内であれば、いつでも参拝しても大丈夫です。

ただし、産土神社も夜の参拝は避けたいもの。お祭りの日や初詣の日は問題ありませんが、夜の神社にはマイナスのエネルギーが集まることがあるのです。

参拝は太陽が出ている明るいうちに行いましょう。

パワーが感じられない神社があるって本当?

神社には、神職の方の神様に対する気持ちが自ずと現れます。

神職が、神様への感謝の気持ちを持ち、礼節を重んじる神社には、足を踏み入れただけで神聖なパワーを感じます。

しかしながら、神様への奉仕が足らない神社も存在します。

掃除が行き届いていない、お供物を取り替えていない、なんとなく淀んでいる……。

神様の坐す所にふさわしくない神社への参拝は控えたほうがよいでしょう。

また、ご神徳が感じられない神社は、その神社の神様がおやすみになっている可能性もあります。

神職が神様への祈をおろそかにしていると、まれにそのような事が起きるようです。

ご神木にはパワーが詰まっています

境内にご神木があったら、是非手を合わせてください。

もし触れてもいいようなら、木が傷まないように(なるべく根などを踏まないように)気をつけて触ってみましょう。ご神木は神霊の宿る場所、神霊が降りるところとされています。触らなくても勿論、近づいて木のエネルギーを取り込むように深呼吸する事で、大きなパワーを頂くことができます。

ちなみに、ご神木が自然倒木したものから作られたウッドビーズがパワーストーンとして売られている事もあります。これだと、身近にご神木のパワーを感じる事ができますね。

おみくじの「和歌」は貴方へのメッセージ

実をいうと、おみくじの吉凶はそんなに気にする事はありません。

まず和歌を詠み、そこからメッセージを受け取ってから、具体的な運勢を読むのが正しいおみくじの読み方とされています。

ですから、おみくじを引くときには「私に必要なメッセージを教えて下さい」と心のなかで願うのが大切です。例えば今月の恋愛運を占いたいときには、「今月の恋愛運についてお願いします」という感じで良いでしょう。

書かれている和歌を実際に声に出して詠み、その和歌を自分なりに解釈してみましょう。古典が苦手でも、何回も読んでいくうちに自ずと分ってくると思います。

おみくじは引いたその場で結ぶのも良いですが、「いつの」という期間(先ほどの例なら今月中)はお財布などに入れて持っておいて、いつでも見られるようにしておきましょう。期間が過ぎたら、感謝の気持ちを込めて神社に結びに行きます。

木に結びつけると弱ってしまうので、神社に用意されているおみくじを結ぶことの出來る柵などに結びましょう。

因みに、悪い結果だったおみくじは、利き手ではない手のみで結べると凶が吉に転じるとされていますので、悪い結果が出て落ち込んだ人は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。個人的には、なるべく細長くなるようにおみくじを綺麗に折って臨むのが上手な結び方のコツだと思います。

参拝の帰りには簡単な直会(なおらい)をしましょう

昇殿参拝の項目で触れたと思いますが、本来の直会は、祭事に備えられた御神酒などを、神様に感謝しながら皆で談笑して飲食する宴の事です。

そのかわりとして、神社の門前に栄えた門前町の名物を味わったり、近くの温泉などに浸かったりして、その土地の気をいただきましょう。

神様はその土地に生きていらっしゃるものなので、きっと一層神様のパワーを感じられる事でしょう。勿論、良い思い出も手に入れられます。

願い事が叶ったらお礼参りをしましょう

お礼参りをする事で、願い事は完結します。できれば、一年以内にお礼参りをしたいですね。神様が好きな御神酒を持っていくのもよいでしょう。

「おかげさまで願い事が成就しました。これからも精進します」

などと感謝を込めて報告するとよいでしょう。

合格や安産、縁結びなどを祈願していただいたお守りは、お礼参りの時に持参して社務所にお返しします。

安産のお礼参りは、代理の家族でも大丈夫ですし、お宮参りの時にお礼参りを兼ねることもできます。

お礼参りを行うと、神様とさらに親しくなることが出来ますよ。

お守りはあなたといつも一緒

「お守りを買う」というのは正確ではありません。「分けていただく」ものです。なぜなら、お守りは、神様のご神徳を分けていただくものだからです。お守りの中には必ず神様の御神力が込められたご神徳が入っています。お守りを数える単位は「一体、二体」と数えます。

お守りを持つということは、その神社の神様とつながっているということです。いつでもどこでも神様に守っていただけるように、常に携帯することが大切です。

お守りをたくさん持っていると、神様同士が喧嘩するという俗説もありますが、そういった事はありません。しかしながら、お守りをやたらと沢山持つのは考えものです。だいたい三つ程度までにとどめておきましょう。

一年経ったら、お守りは神社へお返しし、年末年始のどんど焼きなどでお焚き上げしていただきましょう。境内に「古札納箱」とかかれた、お焚き上げ用の箱を設置している神社も有ります。

お守りを頂いた神社が遠い場合は、産土神社に引き取っていただきましょう。
神社に収めるときは「一年間お守り頂き、ありがとうございました」と心のなかで感謝してください。

また、時にお守りが汚れてしまうことがありますが、貴方の身代わりになってお守りが汚れたのかもしれません。そうした場合は、一年経っていなくても、「守ってくださって感謝します」とお礼の気持ちを込めて、神社に納めるようにします。

実は絵馬は納めずに持って帰ってもOKなんです

絵馬は本来、神社に祈願するときや願いがかなった時に生きた馬(神馬といいます)を奉納していたものを、板に描いた馬の絵で代用したものです。この風習は奈良時代からあったとされています。

余白や裏面に願い事を書いて神社に納めるものですが、持ち帰ってお守りにすることもできます。

伊勢神宮の強力なパワーで祈願成就!

伊勢神宮は正式には「神宮」といい、皇大神宮と豊受大神宮の両大神宮をはじめ。125を数える社の集合体です。

神宮に祀られているのは、天照大御神の御神璽が込められた、八咫の鏡です。今でこそ一般の人も参拝できますが、神宮は本来、天皇陛下しか参拝できない神社でした。

お伊勢参りが流行した江戸時代も、僧侶や女性は宇治橋の遥俳所までで、宇治橋から先の神域に入ることは出来ませんでした。

もっとも特別な神社、日本の神社の頂点に立つ神社が神宮なのです。

伊勢神宮の訪ね方

まずは外宮である豊受大神宮に向かいます。伊勢神宮は外宮、内宮の順で参拝するのがしきたりです。外宮では、天照大御神のお食事を司る豊受大御神がお祀りされています。豊受大御神は衣食住など、あらゆる産業の守り神です。

外宮の鳥居をくぐると、空気が変わるのを感じられる事でしょう。その空気を感じながら、手水舎で手を清め、口を濯ぎ、正宮へ赴きます。

因みに、外宮の参道は左側通行です。鳥居をひとつ越えるごとに、神様の領域にたどり着いていきます。鳥居の前では立ち止まり、軽く一礼してから進みましょう。

正宮では、個人的なお願いをしてはいけません。

伊勢神宮は日本で最も大きな神社です。内宮でも外宮でも、ご正宮では日頃のご加護に対する感謝を伝える場所とされています。そして、世の中全体が良くなるようにと考えていらっしゃる神様には、大きな願いでないと通じないのです。

まずは内宮の御祭神である天照大御神の皇孫である皇室の弥栄を祈り、次に「日本の国家と国民が平和で繁栄しますように」と祈ってください。

そこから階段をのぼり、別宮の多賀宮に行きましょう。多賀宮には豊受大神の荒御魂が祀られています。
ここでは個人的なお願いをしてもよいでしょう。

そして、別宮の土宮、風宮にもお参りさせて頂きます。

それから内宮に向かいます。

天照大御神をまつる内宮は、2000余年の歴史を持つ日本人の総氏神とも言えます。

宇治橋手前の鳥居前でお辞儀をして、右側通行で歩きます。宇治橋を渡っていると、心のなかに清らかな力を感じられる事でしょう。さらに、玉砂利を踏みしめながら、五十鈴川へと赴きましょう。かつてはここで心身を清めたという清浄な川です。そのほとりで、川の水で手を清めてください。

内宮の社殿の中心の正宮には、階段をのぼっていきます。壮大な木々のパワーを全身で感じながら、階段を一歩一歩のぼります。

内宮の正宮でも、外宮同様、個人的なお願いをしてはいけません。

正宮から下りたら、別宮の荒祭宮へ行きます。荒祭宮は、天照大御神の荒御魂が祀られていますので、個人的なお願いはこちらでしましょう。

伊勢神宮には他の神社にもまして、「参拝させていただく」という謙虚な気持ちがとても大切です。

どうして荒御魂にお願いをするの?

神様は「一霊四魂」といわれ、ひとつの霊と、四つの魂を持っていらっしゃいます。

四つの魂とは、

  • 和御魂(和やかな御魂)
  • 幸御魂(漁猟など幸をもらたし、幸せに導く御魂)
  • 奇御魂(人智を超えた奇跡を齎す御魂)
  • 荒御魂(荒々しい(=現実界)の魂)

とされ、現実界でのもろもろのお願いごとをするには荒御魂をお祀りしている神社がぴったりです。

伊勢神宮に参拝するならいつがベスト?

伊勢神宮に参拝する月は「正五九」といって、正月(一月)・五月・九月がおすすめです。

一月は年のはじめの月であり、五穀豊穣を祈念する二月の祭りの前でもあります。五月は田植えの頃、九月は収穫祭であると同時に、奇数月を忌月として、厄をはらうために神社に参拝させていただくという説もあります。

「古事記」や「日本書紀」にはそれぞれの神様のことが詳しく綴られています。

神道には、キリスト教の聖書、仏教の教典などにあたるものがありません。しかし、「古事記」や「日本書紀」などにはとても魅力的な神様のお姿が綴られています。古事記は完成してから1300年という歳月が経ちましたが、その素晴らしさは現代に至っても色あせていません。

活字を読むのが苦手な方は、読みやすい口語訳やマンガ版から入っていくのが良いでしょう。神様がもっと身近に感じられます。

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