神話
アテナイ

イオニア人が築いた都市国家(ポリス)であり、現在のギリシャ共和国の首都・アテネの古名。
水神・ポセイドンと芸術の神・アテナが、アテナイを含むアッティカ地方の領有権(主神の地位)を巡り争ったが、決着がつかないため、アッティカ地方で暮らす人々に、恩恵と繁栄を与える贈り物を、住民に選ばれた方が領有することになった。
ポセイドンは、三叉の鉾で大地を打ち、海水が含まれた噴水を湧き出させた。アテナは槍で地面を打ち、オリーブの実が取れるオリーブの森を与えた。住民の投票により、食物、宗教的行事に使用できるオリーブの木が選ばれ、アテナは所有権を得た。
これにより、アッティカ地方の都市国家は、アテナイと呼ばれるようになり、アクロポリスの丘に建つパルテノン神殿は、アテナを捧げられて建設され、紀元前433年頃のパルテノン神殿の完成により、パンアテナイア祭が執り行われ、4年に大祭が開催された。
現在、オリンピック大会の開会式典を飾る聖火リレーは、パンアテナイア祭で行われていた松明競争の故事に倣って、ドイツ人スポーツ学者のカール・ディームの発案によって、1936年の第11回ベルリンオリンピックから始められた。
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