自分をとことん甘やかす

日々を過ごしていると、何かと気忙しく、何かとプレッシャーがあり、何かとストレスを感じることがよくあります。心身の健康を保つために、頑張りすぎている自分を甘やかすことはとても大切です。でも「自分のことは自分で甘やかす」と言われても何をすればいいのか悩む方がいるかもしれません。
「自分を甘やかす」とは、どんなことをすればいいのか、考えてみたいと思います。
自分を甘やかすとは?
「自分を甘やかす」とは、一旦、周囲への気遣いなどを忘れ、自分が求めているもの、自分の欲求を第一に素直に行動することで、ストレスを軽減し、自己肯定感を高め、精神的なリラックスを得るための行動と言えます。一見、自己中心的な行動に見えがちですが、決してそんなことはなく、自分自身の心身の健康を維持する上でとても重要な行為です。
十分な睡眠を取って甘やかす
現代人は核家族化、多能工化などにより、多忙になり、プレッシャーを常に感じる生活を送る人が多くいます。また、それにより睡眠時間が少なくなっており、経済協力開発機構(OECD)の2021年の調査では、多くの国の平均睡眠時間が8時間を超える中で、日本人の平均時間は7時間程度で、調査を行った33カ国の中で最も短いとの結果でした。
慢性的な睡眠不足は、感情のコントロールや認知能力の低下を招き、自己肯定感を低下させる可能性があると指摘されています。そこでまず「十分な睡眠を取る」「リラックスする時間を作る」から始めてみるのが良いでしょう。具体例として温泉、銭湯に行くなどや、もっと手短なものとして自宅でのアロマテラピーなどが考えられます。
少しだけデジタルデトックスで甘やかす
人間がつい夜更かしをしてしまうようになった要因の1つとしてスマートフォンがあるのではないでしょうか。スマートフォンは検索をする、ゲームで遊ぶ、誰かと話をする、映画を見る、など色々なことが自分のタイミングでできるようになりました。それにより、スマートフォンが手放せなくなってしまい、気が付くと1時間が経っていた、なんてこともしばしばです。
デジタルデトックスはストレスの軽減には効果的ですが「スマートフォンを使わない」と決めるのは難しいと思います。そこで、スマートフォンを寝室に持ち込まない、SNSの利用時間を制限する、22時以降はサイレントモードにする、などちょっとしたことから始めるのが効果的です。ある程度慣れた時点で、
- 21:00 / スマートフォンの通知をオフにする
- 22:00 / サイレントモードに切り替える
- 23:00 / スマートフォンやタブレットを目に入らない場所に置く
などに挑戦してみましょう。
映画を観て甘やかす
「コメディ映画で笑う」「恋愛映画でドキドキする」「アクション映画でスッキリする」など、映画に没入することで非現実的な体験ができ、映画を観てている間はストレスを忘れることができます。また、現在の心境に合わせて映画を選ぶ、好きな俳優が出演している映画を観るなどでより効果的にリラックスを得ることができるはずです。
スマートフォンのアプリを使えば自分が観たいタイミングで映画を観ることができます。でも、映画の鑑賞中にスマートフォンに通知が来たら…電話がかかってきたら…とても映画に集中することができません。その点、映画館は真っ暗な中で目の前で上映される映画に集中できる贅沢な時間の使い方とも言えます。それにポップコーンがあればもう完璧です。
映画館が近くにない、自分の時間が2時間しか確保できなかったので映画館に行っている余裕がない、という方もいると思います。そんな時こそ、スマートフォンでの映画をお勧めします。ただし、部屋の照明を落とし、普段とは違う環境を演出しましょう。また、映画は事前にスマートフォンにダウンロードしておき、映画の鑑賞中は機内モードにすることで邪魔をされることはありません。
カロリーは気にせずに甘やかす
「美味しいものを食べる」「好きなものだけを食べる」はストレスの軽減に効果的ですが、さらに「カロリーを考えない」「金額を考えない」も追加してみましょう。栄養バランスを意識し、健康的な食生活は大切ですが、時として高級焼肉、レストランでの特別な食事、、いつもは買わないようなアイスクリーム、チョコレート、チーズなど、自分へのご褒美としてとても重要です。
好きなものを食べている間は、脳内でドーパミン、エンドルフィンなどが分泌されます。これらの脳内物質は快感感を増幅させる役割があり、好きなものを食べることで、ストレスが軽減され、自己肯定感が高まります。食後の一時的な罪悪感は、普段頑張っている自分へのご褒美だと考えて意識しないようにしましょう。翌日からまた健康的な食生活に戻れば何も問題ありません。
普段買わないようなちょっと高級な材料を買って、特別なケーキを作る、特別な料理を作ることもお勧めです。何かに集中している時、何かに没頭している時は、目の前のことに集中できるため、一時的に嫌なことを忘れることで、ストレスの軽減が期待できます。
新しい場所の発見で甘やかす
旅行、ドライブもお勧めです。日々の忙しい中でプランを考え、行く場所を検討し、ホテルを予約する必要はありません。わざわざ遠出をしなくても、近場でも今まで行ったことがない場所はきっとたくさんあるはずです。近場の観光地を訪れることで、気分転換だけではなく、新鮮な発見、今まで知らなかった地元の再発見につながります。
地元に興味を持つことで、今まで気にしていなかった地元で開催されるイベントのチラシに気が付くようになり、地元のガイドブックを買うなど、外出の予定を考えたり、今まではやろうとしなかった行動のきっかけになるかもしれません。
ストレスが減ることで起きること
ストレスが軽減されると、感情のコントロールができるようになり、周囲の人たちと穏やかなコミュニケーションが期待できます。そして、ストレスが限界に近い状態で自分を甘やかすのではなく、普段から「小さい甘やかし」を取り入れることで、ストレスが大きくならないように防ぐことが大切です。
自分自身に優しくできることで、結果として周囲の人たちにも優しく接することができるようになります。それにより、自分だけでなく、周囲の人たちのストレスも軽減され、結果として、ストレスが少ない職場、住環境の実現が期待できます。
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