神話
イアソン
クレテウスとテュロの長男であるアイソンの息子。
イオルコスを統治する予定だったアイソンは、異父兄弟のペリアスに殺害され王位を奪われるが、幼かったイアソンは、ヘラクレスやアキレウスを育てたケンタウロスのケイロンのもとに預けられた。
20歳に成長したイアソンはイオルコスに戻り、王権の回復を求めたが、王位を奪われたくないペリアスは、王位を譲る条件として、達成が非常に困難とされる、コルキスから黄金の牡羊の毛皮を持ち帰ることを命じられる。
イアソンが、50人の英雄(アルゴナウタイ)とともにアルゴ船に乗り、イオルコスを出航、苦労の末、コルキスに到着した。
コルキス王・アイエテスは黄金の牡羊の毛皮を譲る条件として、軍神・アレスの火を吐く青銅の脚をした牡牛を操り、大地を耕し、アレスの泉を守る竜(カドモスの竜)の歯を蒔き、竜の歯から誕生したスパルトイの退治を要求し、追い返そうとする。
しかし、イアソンに恋をしたアイエテスの娘・メディアは、剣や猛火でも傷が付くことのない塗り薬と、スパルトイが誕生したら、中央に石を投げ込めば同士討ちを始めることを教え、イアソンはアイエテスからの条件を達成する。
その後、メディアが黄金の牡羊の毛皮の場所まで案内し、眠らない毒竜をメディアが魔法によって眠らせている間に、イアソンは黄金の牡羊の毛皮を手に入れることができた。