神話
アガメムノン
ミケーネ王であり、「パリスの審判」をきっかけに始まったトロイア戦争のギリシア軍の総司令官とされ、歴史上、実在した人物か、神話の世界の人物なのか明確ではない。
妻のクリュタイムネストラは、アガメムノンの従兄弟であるタンタロスや、タンタロスとクリュタイムネストラの間に産まれた子供たちを殺害し、妻とするなど、性格は非情、傲慢、また所有欲が強いとされている。
「パリスの審判」により、メネラオスの妻のヘレネがパリスの妻として、トロイアに奪われたため、メネラオスとオデュッセウスはトロイアに赴き、ヘレネの返還を要求したがパリスが拒否。
これにより、ギリシア軍は1168隻の軍艦、総勢10万人の軍勢でトロイアに攻め込むため、ボイオティアのアウリス港に集結したが、全く風が吹かず(無風ではなく、激しい嵐のため、船が出帆できなかったなど諸説ある)、数ヶ月に渡り出帆できない状態が続いていた。
カルカスの予言によると、アガメムノンが狩りで、狩りの女神であるアルテミスが大切にしていた牡鹿を殺したことで、アルテミスの怒りにより風が吹かないため、怒りを鎮めるために、クリュタイムネストラと、クリュタイムネストラとの間に生まれたイピゲネイアには、アキレウスとイピゲネイアを結婚させると偽り、生贄としてささげたことで、艦隊は出帆することができた。
その後、10年間の長期戦の結果、小アイアス、アキレウス、パトロクロスなど多くの英雄を失いながらも、ギリシア軍は勝利を収め、パリスの妹であるカッサンドラを戦利品として帰還するも、娘のイピゲネイアを殺害された恨みから、アイギストスの計略もあり、クリュタイムネストラにカッサンドラ共々殺害される。
1876年、ギリシャのミケーネでドイツ人の考古学者のハインリッヒ・シュリーマンによって発見された「アガメムノンのマスク」は、後の考古学的調査によって紀元前1500年前後に製造したとされ、アガメムノンが生きていたとされる紀元前1200年後より300年以上、過去に製造されたことが判明し、信憑性が疑問視されている。
なお、「アガメムノンのマスク」は現在、アテネ国立考古学博物館のに展示されている。
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