神話
アンティオペ
ギリシア神話には、ニュクテウスとポリュクソの娘としてのアンティオペと、軍神・アレスとオトレレの娘でアマゾン族としてアンティオペの、2名のアンティオペが登場する。
女性だけの部族・アマゾン族の女王・ヒッポリュテの妹であるアンティオペは、テセウスが遠征でアマゾン族を訪れた際に、アンティオペを誘拐して妻にする。
ヘラクレスが12の功業の1つとして、ヒッポリュテが持つ腰帯を手に入れるため、テセウスと攻撃を仕掛けたが、ヘラクレスや、テセウスの強靭な肉体を見て、アマゾン族との間に丈夫な子供を作ることを条件に、腰帯を渡すことを承諾した。
しかし、アマゾンの1人に変装したヘラが、アマゾン族を煽り、ヘラクレスたちに攻撃させたため、ヘラクレスはヒッポリュテを殴り殺したとされる。
ドイツ人天文学者であるロベルト・ルター(Karl Theodor Robert Luther)が、1866年10月1日に発見した小惑星に「アンティオペ」と命名している。