カンポ・デル・シエロCampo del Cielo
アルゼンチンのチャコ州、サンティアゴ・デル・エステロ州周辺に落下した隕石で、4000年から6000年程前に落下したと考えられています。鉄、ニッケルで構成され、鉄の成分が90%以上を占め、オクタヘドライトに分類されます。
名前は、スペイン語で「空(Cielo)の(del)草原(Campo)」に由来します。
1969年に発見された、原形を留める最大の破片(el Chaco)の重量は37トンとされ、ナミビアのオチョソンデュパ州で発見されたホバ隕石の60トンに次ぐ重量を誇りますが、地表との衝突時に破片が広範囲に飛び散り、現在までに総重量で100トン以上の破片が発見、回収されています。
1576年に、エルナン・メヒア・ミラバル(Hernan.Mejia.de.Mirabal)が率いるスペインの探検隊が26個のクレータとともに23トンに及ぶ破片を確認し、後に「鉄の大机(Meson de Fierro)」と命名される破片を持ち帰ったとされています。
1774年に、フランシスコ・デ・バーソロミュー・マグナ(Bartolome.Francisco.de.Maguna)が率いる調査団の調査では銀鉱石と判断され、1783年にミゲル・デ・ルービン・セリス(Miguel.Rubin.de.Celis)が率いる調査団の調査では、火山を起因する鉱石と判断されましたが、19世紀末に、ロンドン王立協会が鉱石の標本の調査、分析を行った結果、隕石を起源とする鉱石であることが確認されました。
1803年には、ディエゴ・デ・ブラボー・ルエダ(Diego.Bravo.de.Rueda)調査団がオトゥンパ(Otumpa)で発見した1トンのうち、634kgは大英博物館に寄贈され、展示されています。
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