天然石
デマントイド

日本語名 | 灰鉄柘榴石 |
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原産地 | アフガニスタン、アルゼンチン、イタリア、イラン、カナダ、中国、ドイツ、ナミビア、マダガスカル、ロシア |
モース硬度 | 6.5~7.0 |
名前は、古代ドイツ語でダイヤモンドを意味する「ディマント(Demant)」に由来します。
ブリリアン・カットを施されたダイヤモンドの屈折率は宝石の中では最も高い「2.419」ですが、ガーネット、デマントイドの屈折率は「1.70~1.89」と、ダイヤモンドに次ぐ屈折率を持つ特徴があり、ウラリアンエメラルド、デマントイド・ガーネットなどとも呼ばれます。
1853年にロシアのウラル山脈で発見され、1864年にカルシウム、鉄を主成分とするアンドラダイトの1種で、クロムを内包することで緑色に輝くと確認され、1878年にデマントイドと命名されました。
また、緑色に輝くウバロバイト(Uvarovite)、褐色、赤色、オレンジ色、緑色に輝くグロッシュラー(Grossular)、黄色から緑色に輝くアンドラダイト(Andradite)の3種は、それぞれの頭文字を取り、ウグランダイト(Ugrandite)系列として分類されています。
深い緑色に輝くため、発見当初はエメラルド、またはペリドットの1種と考えられていました。
1905年に「血の日曜日事件」を端に始まった、ロシア革命によって採掘が行われなくなったため、市場を流通することはありませんでしたが、1991年より採掘が再開され、また、その後、ナミビア、マダガスカルなどでも鉱床が発見され、現在では安定的に市場に流通しています。
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