神話
誘惑の山
新約聖書・マタイによる福音書に登場するエリコの近くにある山。ヨハネによって洗礼を受けたイエス・キリストが聖霊に導かれ悪魔に出会い荒野で40日間断食した後、悪魔によって試しを受けた。
- さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、"霊"に導かれて荒れ野に行かれた。
- そして40日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。
- すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」
- イエスはお答えになった。「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る1つ1つの言葉で生きる」と書いてある。
- 次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、
- 言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える」と書いてある。
- イエスは、「あなたの神である主を試してはならない」とも書いてあると言われた。
- 更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、
- 「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。
- すると、イエスは言われた。「退け、サタン。あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」と書いてある。
- そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。
(マタイによる福音書4章1節から11節)