リージェントRegent Diamond
2024/01/30
17世紀初頭にインドのゴルコンダ地方で発見された410カラット(82g)のダイヤモンド原石からカットされたダイヤモンド。名前は、ルイ15世の摂政(Regent)であったルイ・フィリップ2世が購入したことに由来し、フランス語の発音からレジャン、またはレジャン・ダイヤモンドとも呼ばれます。
ダイヤモンド原石を発見した鉱夫は、太ももの中に原石を隠し、鉱山から脱走。その後、イギリス人船長にダイヤモンド原石の売却額を分けることを条件に船に乗船しますが、船長に裏切られ殺害されたとする逸話が残されていますが、正確なことは分かっていません。
イギリス人船長が売却したとされるインド人商人からダイヤモンド原石を購入した、インドのマドラス(1996年にチェンナイに名称変更)知事のトーマス・ピット(第11代イギリス首相のウィリアム・ピットの祖父)によって、イギリスに送られ、ブリリアント・カットが施された結果、140.5カラット(28.1g)のダイヤモンドと少数の小型のダイヤモンドに分けられました。
1717年、ルイ・フィリップ2世が135,000ポンドで購入し、1722年10月25日のルイ15世の戴冠式、1775年6月11日のルイ16世の戴冠式で使用する王冠に取り付けられるなど、フランス王家の貴重な宝石と1つとされました。
1792年には盗難にあいますが、1793年にある家の屋根裏部屋の梁の中から発見され、発見後もナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)の剣、ルイ18世、ナポレオン3世の王冠の装飾品として利用され、1887年からルーヴル美術館で管理、展示されています。
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