天然石
カリナン
1905年1月26日、南アフリカのプレミア鉱山(2003年に開鉱100周年を記念し、カリナン鉱山に名称変更)から発見された3106カラット(621.2g)のダイヤモンド原石。名前はプレミア鉱山の所有者であったサー・トーマス・カリナン(Sir Thomas Cullinan)に由来します。
発見された原石は、トランスバール政府に100万ドル以上で売却され、1907年11月9日のイギリス国王のエドワード7世の贈答品として献上されました。
原石はイギリス王室から依頼されたオランダのアムステルダムにあるアッシャー社の切断師ジョセフ・アッシャーによって、カリナンI(1)からカリナンIX(9)の名前が与えられた9個の大型のダイヤモンド、96個の小型のダイヤモンドに分けられました。
カリナンI
カリナンからカットされた530.2カラットのダイヤモンドで、「偉大なアフリカの星(The Great Star of Africa)」とも呼ばれます。王笏(国王の権力と正義を象徴する杖)にルビー、サファイア、エメラルドとともに飾られ、ロンドン塔で展示されています。
カリナンII
カリナンIII
カリナンからカットされた94.4カラットのダイヤモンド。メアリー王女(ヴィクトリア・アレクサンドラ・アリス・メアリー)の王冠に、カリナンIVとともに飾られている。ブローチとしても使用できます。
カリナンIV
カリナンからカットされた63.6カラットのダイヤモンド。メアリー王女(ヴィクトリア・アレクサンドラ・アリス・メアリー)の王冠に、カリナンIIIとともに飾られている。
カリナンV
カリナンからカットされた18.8カラットのダイヤモンド。ブローチに飾られています。
カリナンVI
カリナンからカットされた11.5カラットのダイヤモンド。エドワード7世が妻のアレクサンドラに贈りました。その後、エメラルドとともにネックレスに飾られ、エリザベス2世が所有しています。
カリナンVII
カリナンからカットされた8.8カラットのダイヤモンド。カリナンVIIIとともに、ブローチに飾られています。
カリナンVIII
カリナンからカットされた6.8カラットのダイヤモンド。カリナンVIIとともに、ブローチに飾られています。
カリナンIX
カリナンからカットされた4.39カラットのダイヤモンド。メアリー女王のために作られた指輪に飾られています。