神話
アウルヴァンディル
魔女・グローアの夫。北欧神話に登場する大英雄の1人とされるスヴィプダグの父親。弓の名手と言われ、オーディンの子・ヘズ(ホズ)の目を弓矢(アウルヴァンディルの矢)で貫き、盲目にしたとされる。
スノッリ・ストゥルルソンの「散文のエッダ」によると、アウルヴァンディルがヨーツンヘイムにあるエーリヴァーガル川を渡れずに困っていると、トールがアウルヴァンディルを籠に入れ、渡河を助けた際にアウルヴァンディルの足の指が籠から出ていたため凍傷した。
そこで、トールは足の指を引きちぎり、天に投げたことで「アウルヴァンディルの足指」と呼ばれる星座になった。
名前の語源は古ドイツ語の「明るい歩行者(オーバンディル)」に関連すると考える説があり、そのことから「アウルヴァンディルの足指はオリオン座のつま先ではないか」と考える研究家もいる。