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オミナエシPatrinia scabiosaefolia

2024/01/30
オミナエシのイメージ写真です / A green locust, Atractomorpha lata on yellow small flowers, Patrinia scabiosaefolia / Patrinia scabiosifolia.
Both of Atractomorpha lata and Patrinia scabiosaefolia native to east Asia. Taken in Kochi pref., Japan.
英語名Patrinia scabiosaefolia
漢字表記女郎花、粟花、敗醤
学名Patrinia scabiosaefolia
花言葉美人、親切、永久、はかない恋、心づくし、約束を守る
誕生花9月5日、10月6日
開花時期8月、9月、10月

オミナエシ科オミナエシ属のシベリア、東アジア、日本原産の多年草。日当たりの良い山野に自生します。万葉集、新撰万葉集などでも詠われており、平安時代頃には秋に咲く野花として親しまれていたと考えられます。秋の七草の1つに数えられています。アワバナ(粟花)、チメグサ(血目草)とも呼ばれます。APG植物分類体系ではオミナエシ科はスイカズラ科に含まれるため、オミナエシ、オトコエシをスイカズラ科と解説される場合があります。

形状が同じ時期に咲くオトコエシ(男郎花)と似ていますが、オトコエシは白色の花を咲かせます。江戸時代にはオミナエシ、オトコエシと明確に区別されていなかったと考えられています。草丈は60cmから100cm程度まで成長し、開花時期に枝分かれ茎の先端に黄色の小さな花をまとまった状態で咲かせます。

オミナエシ、オトコエシが混在して咲く場所では、黄色と白色の花を混在して咲かせるオトコオミナエシ(男女郎花)が咲くことがあります。長年、オトコオミナエシはオミナエシ、オトコエシの自然交配によるものと考えられていましたが、2016年の研究によりオトコエシの高次倍数体間の交雑による変異だと判断されています。

花弁は独特の臭気を持ち、花が乾燥すると臭気はより強くなります。また、切り花にすると水からも独特の臭気がするようになるため、切り花として利用する場合は、定期的に水を取り替える必要があります。乾燥させる際に醤油の腐ったような臭いがすることから「敗醤(はいしょう)」「黄花敗醤(おうかはいしょう)」とも呼ばれます。

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Crownfrog

2024年で、インターネットの海に浸かり27年になる「インターネット老人会」の会員です。NIFTY-Serve、ISDNはじめちゃん、個人サイト、ウェブリング、前略プロフィール、mixiは一通り経験済みです。

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