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カノコユリLilium speciosum

2024/01/30
カノコユリのイメージ写真です / Japanese lilies (lilium speciosum) in bloom
英語名Lilium speciosum
漢字表記鹿の子百合、土用百合、七夕百合
学名Lilium speciosum
花言葉上品、荘厳、威厳
誕生花7月4日、8月2日、8月7日
開花時期7月、8月、9月

ユリ科ユリ属の中国、台湾北部、日本原産の多年草。日本では長崎県沿岸から薩摩半島、四国の一部で自生します。

名前は白色の花弁に赤色の斑点の模様が、絞り染めの1種である「鹿の子絞り(鹿の子模様)」に由来しますが、開花時期から、ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)などの名前でも呼ばれます。

草丈は50cmから150cm程度まで成長し、また他のユリと同じように、鱗茎は「ユリ根」として食用にされます。

ユリ科の原種は北半球を中心に約100種程度が存在するとされていますが、日本にはカノコユリ、サクユリ、タモトユリ、ヤマユリなど鑑賞価値の高い品種が15種類程度が自生しており、ユリの原産地として考えられています。

園芸品種としてオリエンタル・ハイブリッド系に分類されるル・レーブカサブランカなどは、日本原産のユリを交配して作出されました。

学名の「Speciosum」はラテン語で「美しい」を意味し、江戸時代には観賞用として積極的に栽培されていたとされ、19世紀にドイツ人医師のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの手によってヨーロッパに持ち込まれました。

日本では九州、四国の一部の限られた地域でのみ自生するため、環境省が作成する植物レッドデータブックには絶滅危惧II類(VU)として掲載されています。

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Crownfrog

2024年で、インターネットの海に浸かり27年になる「インターネット老人会」の会員です。NIFTY-Serve、ISDNはじめちゃん、個人サイト、ウェブリング、前略プロフィール、mixiは一通り経験済みです。

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